活動報告
2011/07/22
放射線測定器
個人線量計(個人が胸ポッケットなどにつける。記録・警報付きもある)
(市販では一万円前後から数万円程度まで各種あり、入手可能)
ポケット線量計 主に放射線の電離作用を利用。その場で線量が読める。
フイルムバッジ 主に放射線の発光作用を利用。現像後線量に換算する。
熱蛍光線量計 事後加熱して蛍光量を測定、線量に換算する。
ディジタル警報器付きもあり、記録できるものもある。放射線作業者は
原則として各人必ず装着し、都度(作業毎)または定期的に読み取る。
検出・測定できるのは、主にX‐線やγ-線。
サーベイメーター(表面の汚染を測定)
(数万円から数十万円まで各種の機種あり、取扱い要注意)
電離箱 放射線の電離作用を利用。X‐線、β-線、γ-線
Geiger-Müller計数管 歴史的にも有名な測定器で(α)、β、γ、X線など。
NaIシンチレーター 主にγ線による発光パルス(シンチレーション)を測る。
放射線源の示す性質(現象)により、用いる測定器(検出器)も変える必要。
電離現象: 電離箱、比例計数管、GM計数管など。
電子・正孔現: 半導体検出器。
励起発光現象: 熱蛍光線量計(TLD)、蛍光ガラス線量計、シンチレーター。
感光反応現象: フィルムバッジ。
化学反応現象: 化学線量計。
核反応現象: 箔検出器。
電荷収集現象: ファラデーカップ。
発熱現象: カロリーメーター。
以上のほか、中性子検出器(中性子を減速材で減速した後、比例計数管やシンチレーターで分析)やレムカウンター(中性子検出器をポリエチレン製減速材で覆って検出された線量を直接読む)ホールボディカウンター(体内に取り込まれた放射線の量を測る)等がある。研究用には、半導体検出器を液体窒素など低温にして微量・精密測定する計器も使われている。