活動報告
2024/07/16
「こんなところで万博、ありえない」「早く中止しなければ」
府民連が万博会場・夢洲をウォッチング
府民要求連絡会は15日、大阪・関西万博会場建設が進められる大阪湾の人工島・夢洲を「この目で見てみよう」と夢洲ウォッチングを行いました。各団体、府内各地域から約40人が参加。ルートがトンネルと橋の2つしかないこと。地盤改良中のカジノ予定地と隣り合わせの万博会場では地盤改良なしで工事が進められていること、子ども学校遠足の厳しさなど実感。「百聞は一見にしかず」、「万博は早く中止を」の感想が多く寄せられました。
カジノ予定地は地盤改良、万博会場は「液状化しない」?
コスモスクエア駅前を9時40分出発、夢咲トンネルを通り夢洲へ。大屋根リング、EXPOドームなど工事現場が迫ります。万博会場隣接のIR・カジノ予定地前で下車して見学。ガイドの中山直和・カジノに反対する大阪連絡会事務局次長の説明を聞きました。
カジノ予定地では、液状化対策工事が大阪市のお金ですすめられているのに、万博会場は「液状化しない」として工事が進められている、との中山氏の説明に驚きと怒りの声があがりました。
当日は曇天でしたが、9時に29.3℃だった気温は10時半には33.3℃に。蒸し暑さも加わり、「駐車場から1㌔ほども歩かされたうえ、炎天下なら、小さな子どもはたいへん」と言った声も。
6車線化された夢舞大橋を渡り、ごみ焼却場、汚泥処理工場をみて再び夢洲へ、咲洲-夢洲-舞洲と一本の道路でしか結ばれておらず、災害時の避難ルートが極めて限られていることを実感。万博会場、カジノ予定地の大きさ、工事車両、重機が多くあることに、「能登にまわしてたら」の声も漏れていました。
252㍍展望台からの夢洲、何でここで万博を
咲洲に戻り、府咲洲庁舎の展望台に。中山氏が眼下の夢洲を指さしながら説明。夢洲が建設残土やゴミ焼却灰などの処分場で、ガス爆発が起きた場所は下水汚泥などが埋まりメタンガスがあちこちで発生、ガスは発生しないとしていたパビリオンが建設される地域でもメタンガスが検出されるなど危険性を強調。同時に負の遺産ではなく、貴重な埋め立て地で大切に使うべきだったと分かりやすく説明しました。
感想から 「早く中止させなければいけないと強く思う」
「たまたま曇天だったからまだしも、炎天下だったら歩くのも危険極まりないことは間違いない。子ども動員は絶対ダメ」「一言で言えば、こんなところで万博などあり得ない!」「やっぱり現地を知ることが大事だとよく分かりました」「働いている方の安全面など心配です」「IRカジノ会場の液状化対策工事のすぐ隣が万博会場なのに『万博会場は液状化しない』と説明しているなど本当にひどい」「実際に自分の目で確かめることができて、早く中止させなければいけないと強く思いました」「近くでリングが見れたことも、咲洲タワーから全体がみれたのがすごく分かりやすくて良かったです」